ネズミ
創作&折り:Tommy03
使用紙:普通折り紙用紙裏面に灰色を印刷
どーもTommyです。
ようやく時間できたのでブログじゃんじゃん更新していきます。
今回は夏のコンベンションに出品したネズミのお話です。
毎年東京コンベンションで開催される「JOAS折り紙作品コンテスト」の干支部門に向けて創作。
干支の作品はたくさんの作家さんが創作されているので、その中でいかに差別化を図るかに重点を置きました。
ネズミを観察していると特徴として尾の長さが目につきます。そこで何年か前の試作を思い出しました。
紙の半分以上の領域を尾に割いて作ったもので、尾が太すぎたり頭がいい加減だったり、今見るとなんだか微妙です。
解決策として、見かけ上尾を長く見せるために「3つのカドを出してそのうちの2つを輪の形に繋ぐ」というものが浮かびました。
試しに3つカドの分岐を作って試してみると、結構いい感じになったのでこれを今回の造形の主眼に置くことに。
(尾の作り方のイメージ)
3つの分岐+頭を折り出すことになるので、ひとまずツルの基本形で全体の試作を開始しました。
ところが頭で思いのほか難航。ネズミの特徴がうまくつかめず、なかなか納得いく形になりません。
原因としては
①1つのカドを加工して耳まで折り出すことになるので折りが複雑になってしまい折りフチが目立つ
②頭部の紙が厚くなるので仕上げがしづらい
③頭部を複雑にすることに慣れていない
あたりが考えられます。
また尾のカドを長くとりすぎていたこともあり、全体的にまとまりが悪くなっていました。
ここで試しに一度、尾の分岐の出し方を変えてみることにしました。
ブック型の配置を取り、余った部分で頭部を作ることにして折っていくと…
できた!ネズミだ!
これまでの苦労が嘘のように完成してしまいました。
ブック型になったことで対になるカドを出しやすくなり、耳の形もスマートになりました。
目のインサイドアウトができたのは全くの偶然ですが、かわいくて気に入っています。
コンテストの締め切りにも間に合って一安心。
干支という多くの人が挑戦している題材に自分なりの答えを出せたという点では一歩成長できた作品かな、と思います。
折り図ももう描いたので、来年のコンベンション折り図集に投稿予定です(死亡フラグ)。