Tommy03 Origami

折り紙創作のことをメモ的に書いていきます。

ORILINK第2回京都交流会参加レポート②

2日目

朝

もりたろうくんがフライパンとおたまで轟音を鳴らして起こしてくれる。そんなんどこにあったんですか。

2日目は開会の1時間前に会場に着くことができたので会場の設営の手伝いをして、流れで展示品をじっくり目に見たりした。会場は展示する人の人数に対してけっこう広めで良い感じ。

以下個人的に面白かった作品。

ひかぁぁさんの「ハロウィン」。お化けとカボチャを2体折りするアイデアが良い。双方かわいらしい仕上がりで技術力的にもバッチリな仕上がりだと思います。

 

田村さんの「ハーピー(ハン・ジウさん創作)」。ORIGAMI PROの作品集に掲載されていたやつですが本人以外の作例初めて見たなあ。

 

まつくんのかぶ。バリ良い。かわいい

 

はやしくんのチャボ。これは最初にTwitterで見たときは痺れましたね。円形用紙+複合とかいう本当に誰もやってなさそうなアプローチなのも面白い。実物は写真より重厚感のある仕上がりでかわいかったです。

 

Re.Blue4くんのじょうろ。私はこういう楽しいアイデアのやつに弱い。何気にじょうろと水が完全に色分けされているのも芸が細かい。

 

ユウリくんの阿修羅。彼の作品はkomくんが言うところの「勢い」を強く感じてよいのですが、中でも顔や筋肉の表現がバッチリハマってて良かった。やりたいことがはっきりしている感じの造形は見ていて気持ち良いですね。

 

1コマ目 ひかぁぁさん「ミニジンベエザメ」

交流会開催前から個人的にアツくてNUFoldersでもよく話題にしていたジンベエザメ。表側の模様と裏側のお腹の色の両方を白にインサイドアウトするという、設計者からすると頭が痛くなってしまうような造形を見事に実現していてすごい。そのこだわりように合わせて難易度もすさまじく、模様の折り出しが半分くらいできたところで講習時間(2.5時間)がなくなってしまった。昼休みに延長戦で仕上げレクチャーが行われた上、noteで同一内容の記事が上がるなどかなりのホスピタリティを感じます。

note.com

 

2コマ目 ユウリくん「河童」

その異常な造形力で最近ホットなユウリくんの講習。事前に展開図的なメモを見せてもらったら8等分蛇腹と22.5度系が混ざったような構造で、どんなふうに接続されるのだろうかと思っていたらまさにその接続部分が異常な難易度になっていて(正確には畳めないのか?)、最終的に受講者総立ちでユウリくんの作例をにらみ折りする事態になっていた。

という感じで見事な炎上ぶりだったのですが、個人的にはこういう炎上こそがコンベンションの醍醐味だと思っているので非常に楽しかったです。難しい折り方をみんなであれこれ言いながら解き明かしていく過程はそれ自体面白いし、何より今回の講習作品の河童はみんなにそれをさせるだけの作品としての強いパワーがあると思います。

ORILINKは学生団体が主催のイベントなこともあるので、こういう挑戦的な作品を講習できるような場として成長していってくれると嬉しいと思います。

 

3コマ目 Re.Blue4さん「プレゼントボックス」

最後はA教室B教室合同でプレゼントボックスの講習。1コマ目2コマ目で疲弊していたこともあって気軽に楽しめる良い作品だと思います。最後の1コマにこれを配置したのは構成の妙と言うべきか。先の炎上もあって20分押しで始まったものの、スムーズに進んでほぼ元の予定時間に終了するという驚異のリカバリー力を発揮。頼れる。

 

閉会式

実は開催されていた作品人気投票の結果発表があった。テーマは開催地にちなんで「京都」。

優勝は同率1位でもりたろうくんのトンビとRe.Blue4さんの抹茶のやつ、準優勝はまつくんの千鳥格子ユニット。実は私もしれっと八つ橋で参加していたのだが、コンセプトが流石に分かりにくいのでややウケに終わった様子。以降作品についての言い訳。

私が出品した八つ橋がこちら。普通に置いてると白い三角形にしか見えないが、光を当てると小豆の部分の色が見えるという趣旨のもの。京都がテーマと聞いて真っ先に浮かんだ題材で、普通にインサイドアウトしたのでは芸がないので透かしタイプの色表現にしました。

どうもライトのバッテリーの保ちが悪く、展示していた時間の大半であまり小豆が見えていなかった説があるようです。あとディスプレイ方法的に透かす前と後を両方見せないと趣旨が伝わらないよなと思ったり(言い訳ここまで)。

投票的にはややウケ終わりでしたがORILINKスタッフ側からはちょっと評判がよかったりしてありがたかったです。

紙の透かしを使うアイデアは個人的に面白いと思っているのでもっと伝わりやすく形にできるように再挑戦したいです。

夜

閉会後は昨日に引き続きイオンで夕食会。京都に来たというのに京都っぽいものを食べていない。

夕食後は宿に戻ってOristのみんなとわきたくんとNUF勢で15分競作をたくさんやった。インターネットにある絵文字をランダムに生成するルーレットで出てきた題材をお題にして15分で何かしらを折るのだが、1日目夜に判明した通り折るのが速いので15分間の制限時間を持て余してしまったりした。普通に新作に繋がりそうなやつもいくつか出せてアツかったので近いうちに公開したいです。

 

といった感じで私の2日間レポートは以上になります。皆さん本当にお疲れ様でした。すべての運営メンバー、特に多大な貢献をしてくれたもりたろうくんに最大限の感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。ORILINKは次回東京で展示会を予定しているので、極力時間を作って参加したいなと思っています。

ORILINK第2回京都交流会参加レポート①

こんにちはTommyです。9/22~23にかけてORILINKの京都交流会に参加してきたのでそのレポートです。既に一部からレポートが上がっているので史上初の非最速レポートになります。

1日目

前日遅くまでラボに残っていたので新幹線で京都に向かう。在来線で行くと3000円くらい節約できるのだが流石に睡眠時間を削ることができなかった。もっと言うと学割を取得し忘れていたので定価で新幹線に乗るかなりの大富豪ムーブをかましている。

今回の会場は京都駅の真ん前にある「キャンパスプラザ京都」という施設で、大学生が主催する団体の利用の場合はかなりの破格で借りることができるらしい。なんかそういうところは結構学生に優しい街っぽい感じがしますね。

会場に着くと開会ギリギリでとりあえず展示場に向かう。参加人数に対して展示場が広めでゆったり展示できるのは良い点ですね。私も結構たくさん置かせてもらいました。

メイン会場に戻るとORILINK代表のもりたろうくんが挨拶して開会。ここから2日間の折り紙教室が始まる。

講習① わきたくん「ジェンツーペンギン」

今回のイベントは通常のコンベンションと同様A教室(簡単)とB教室(難しい)の2講習が平行して展開されており、参加者はどちらでも好きな方を受講できる。大きな1つの教室(メイン会場)を2つに区切って実施しているのとスタッフ(ORILINKの学生メンバー)が潤沢にいるので教室定員はない。私は2日ともB教室に常駐して困っている参加者のヘルプに回るなどしていた。

 

1つ目の講習は阪大Orunen所属のわきたくんのジェンツーペンギン。ぱっと見はシンプルだけど実は表から見ても裏から見ても完全に閉じた造形になっている非常に凝った作品。講習資料として折筋をつける工程だけが書かれた折り図が配布され、その後の折りは講師の説明を聞く方式。折筋つけの説明って基準を誤解なく伝えるのがけっこう難しいので、結構良いやり方なように思う。

先述の通りかなり凝った作りなので講習も相応に混乱し、2.5時間ぶっ通しでやって時間ギリギリでの完成になった。主な難所は頭の中割り折り(極めて立体的)と腹部の閉じの2か所くらいでしょうか。特に頭の中割り折りの方はかなりの混乱が生じていて、講習終了間近になってから「頭の折り方だけよくわからなかった」という少年がいたので私が受講しながら折ってたやつを贈呈してしまった。ので作例写真が撮れなかった。

昼休み

昼食はNUFolders勢のkomくん、sosomachくんと京都駅のラーメンストリートに行ってみた。京都なので町全体がインバウンド向けにかなり最適化されている印象でステーキラーメンとかヴィーガンラーメンとかあって面白かった。あとまんべんなく高額。普通に混みすぎててどこにも入れなかったのでコンビニで適当に買って食べた。

野菜生活にストローを指そうとしたらうまく刺さらずに地面に落としてしまい、ストロー用の極小穴から直接野菜生活を吸引する不審者が爆誕する事態となった。

講習② komくん「ガネーシャ」

午後1番目はkomくんの講習。作品は今年5月に東海友の会例会では異例の高難度と話題になったガネーシャ。komくんは作例を持ってくるのを忘れて電車で折ったらしいです。DEFOXで作図した簡易の講習資料があったのと、受講者のレベルの高さによって大きなトラブルなくほとんどの参加者が完成させられたようです。

伝聞調なのは実はこの講習にあまり参加していなかったからで、このコマの半分くらいの時間は次コマの自分の講習の資料を印刷するためにファミリーマートと会場を往復していた。

講習③ 拙作「クラシックカー」

続いて拙作の講習。結構な人数の方が参加してくれて嬉しかった。先のコマのうちに印刷した折り図を配布したこともあり大きなトラブルなく完成させることができたようでした。

実は今回の講習は最初から折り図を配る想定ではなくて、折り図の一部の画像を徐々に配布して、参加者がリアルタイムに講習を聞きながら折り進められる方式を想定していました。より具体的にはLINEの「公式アカウント」で講習専用のアカウントを作成し、そこに画像を1枚ずつ時間差で流していくことで参加者が折り図で勝手に先に進んでしまうという現象を抑制しようと考えていたのですが、会場の通信状態が悪くて一部サイトにはほとんどアクセスできない状態だったため断念。急遽ファミリーマートに走って全資料を印刷する羽目になったのでした。最近はコンベンションなどでも講習資料の電子配布がメジャーになってきているけど、通信環境によっては役に立たなくなってしまうという明確な弱点があるのを痛感させられます。

 

夜

講習会終了後はORILINKの面々で京都駅前のイオンにあるフードコートに向かう。例会やコンベンションの後はみんなでどこに流れるか迷いがちですが、フードコートなら比較的大人数でも集まりやすいし、食べるものも選びやすいので結構良い選択肢ですね。私は京都に来たのに長崎ちゃんぽんを食べました。

解散後はOrist勢+NUFolders勢+わきたくんの9人で宿泊先の宿に向かう。Airbnbか何かで大人数向けの民宿を格安で押さえていただけたようでありがたい。元は民家だったところを改装して大人数で宿泊できるようにしたらしく、かつての家だったころの面影があちらこちらに見られて面白かった。

宿に着いてからはなぜか駆けつけてくれた袋井さんらと一緒に宅飲みした。Oristの面々は結構飲み会に慣れている感じで新鮮。NUFoldersは創設代の私とkomくんが両方滅多に飲酒しないのでサークルで飲み会を開いたことがほとんどないのである。

終電で袋井さんが帰った後はORILINK会誌に掲載されていたつもりがみくんのグランドピアノとsyuさんのモササウルスの早折り対決をした。グランドピアノの方はわきたくんに次いで2位フィニッシュ(タイムは13分30秒くらい?)で、どうも自分は折るのがかなり早い方らしいことが分かった。早ければいいってもんでもないが。続くモササウルスは普通に図の解釈が難しすぎて全然早折りに参加できなかった。ありえない難易度なので部誌を持っている皆さんは是非チャレンジしてみましょう。

早折りチャレンジ中にこじりくんが泥酔でダウンしたあたりで1日目は終了。2日目に続く。

第31回折紙探偵団東京コンベンションレポート②

こんにちはTommyです。コンベンションお疲れ様でした。2日目レポートです。

朝

昨日は展示を十分見ることができなかったので朝9時前に会場入り。展示見ているとkalさんにお声がけ頂き、クラシックカーの仕上げについて少しお話させていただくことができた。

  • タイヤの仕上げを本物らしく地面に直交するように仕上げるのか、キャラクター性を持たせるために敢えてすこし広がった感じにするのか
  • キャラクター性を押し出すならもう1点くらい補助的な小品(電柱とか消火栓とか)を作って配置してみるのはどうか

など、短い時間だったけれど結構深い話をすることができて勉強になった。

賞レースの人気投票のために改めて会場を見て回る。個人的にはやっぱり冨永さんのワニが好きでした。会場の写真は近いうちにTwitterにまとめて貼ります。

8/10追記:貼った↓

追記終わり

 

今日の教室受付は156位だった。ShukiKatoさんのStag Beetle受けたかったんだけど100番目くらいで売り切れてしまったので受けられなかった。マジで最速売り切れなんじゃないか。

というわけで今日のセトリは

  • 1,2コマ目:げんさんのゴリラ
  • 3コマ目:坪正さんのゾウ
  • 4,5コマ目:楓さんのコブダイ

になりました。

講習

1,2 コマ目:げんさんのゴリラ

げんさんの講習としては珍しく、折り図配布形式の講習。何気に200工程を超えていてビビる。もともとは頭だけの講習を予定だったのが、第30回のコンベンションで他の作家さん(確か勝崎さん?)もゴリラの頭部を講習していて、そことダブるのもということで全身の折り図を描くことにされたそうです。マジでありがたい。

僕は1時間ちょっとくらいで完成。折り筋パートが結構精度を要求される感じで緊張感があり、楽しく折れました。造形面では顔の見立てが流石のげんさんクオリティで感動。どこからみてもしっかり立体的に見えるのもすごい。

霊長類って人間に近いからほかの動物とかと比べて造形時の要請が厳しくなりがちだよね、という話とかも聞けて面白かった。

3コマ目:坪正さんのゾウ

喋りがめちゃくちゃ達者ですごい。難易度としても魚の基本形からサクっと折れるちょうどよい感じで2日目の疲れてきた頃合いにうれしい感じの作品でした。ちょっとだけしっぽが出ているのがかわいらしくてよいです。キバの折り出しもトリッキーで面白かった。

偶然隣の席になったのがmizuさんだった。僕のサイ二部作は彼のサイに影響を受けて作ったりしているのでお声がけ頂けてうれしかった。

4,5コマ目:楓さんのコブダイ

最後はお馴染み楓さんの講習。折り図配布形式で最後は作例を睨み折りするスタイル。魚の折り紙の創作経験がないからなのか、楓さんの作品って何が起こってるのかよくわからないままに折り進めていると突然完成系が現れるような気がする。1個1個の工程であまり見たことのない紙の動かし方をするのも面白いですね。さすがの完成度だぜ!と思いながら仕上げていたら楓さんご本人の雑談が始まり、

  • 本作は折ってて面白味がなくあまり納得いっていない
  • 魚を作るときの手順がパターン化されてきてしまっている
  • 次の講習では面白い作品を持ってこれるようにしたい

という趣旨の話をされてウケた。

閉会

賞レースの結果発表。参加者400人中200ちょっとくらい票があつまったそうなのでまあまあな回収率なのだろうと思います。結果は

3位:すけさんの鳥(10票)

2位:浅野さんの鳳凰(19票)

1位:冨永さんのワニ(46票)

だったようです。受賞の皆さんおめでとうございます。ワニは本当にすごい。

ちなみにkomくんは例のサンタクロースと騎馬像を持ってきてたんだけど、2作品で合わせて16票を獲得してたらしい。とすると展示をどちらか1個に絞ってたらなんか受賞したんじゃないだろうか。恐ろしい話。

閉会後はOristのみんな、ムラキさんと冨永さん、NUFの面々で赤羽駅前のサイゼに流れてもみくちゃになる。はやしくんと講習の折り図を交換したり、ほんしょいさんの講義の話とかをちょっと聞けたりして有意義でした。

その後行った2軒目では冨永さんムラキさんにごちそうになったりした。本当にありがとうございます。

 

というわけで私の2日間のレポートは以上となります。皆さん2日間本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。

最後になりますが、8/22(土)~29(土)の1週間、名古屋市熱田区の紙の温度にて展示会が開催されるので是非お越しください。冨永さんのクロコダイル・神谷作品何種かをはじめ豪華作品がすごくたくさん見れます。僕のクラシックカーも有難いことに展示していただけるとのことです。詳細は東海友の会HPでご覧いただけます。

コンベンションの次は紙の温度へ急げ!

anabas-plan.net

第31回折紙探偵団東京コンベンションレポート①

こんにちはTommyです。コンベンション1日目お疲れ様でした。

0日目

例年通り前入り。14時過ぎの新幹線で名古屋を出て16時に東京着。その後16:30くらいに宿泊先の宿に着くとロビーで山口さん水野さんhifumiさん西川さんらに遭遇して仰天。知らず知らずのうちに偉い人が全員泊まる宿に迷い込んでしまっていたらしい。一行にご挨拶しつつ、チェックインの機械でトラブってる人がいると思ってよく見たらShuki Katoさんと勝田さんだった。もうここ実質コンベンションだろ

東京に前入りした際にはラーメンを食べると決めているため今回も行ってきた。今回は高田馬場にある「ラーメン池田屋高田馬場店」。噂に聞いていた通りあり得ない量の豚を食べることができて満足。

1日目

朝

7:30起床。無料朝食が出ているので行ってみるとなかなかおいしい。無料でコーヒーも提供されていて至れり尽くせりなので来年もここにしようかしら。

朝食後9:00過ぎに会場に向かう。場所は去年と同じく東洋大学の赤羽台キャンパス。途中で名大NU Foldersの後輩Sosomachくんと一緒になる。

会場に入ると長蛇の列。今回は定員が400なんだけど確かコロナ後はずっと200~300くらいでやっててこんな規模になったのはずいぶん久しぶりなんじゃないか。

受付を済ませたら講習受付。今年から事前配布の講習一覧のPDFに作品画像が一緒に掲載されるようになったので、例年よりは混乱が少なかったように思います。というのは去年まで講習作品が作品置き場にずらっと並べられてて、その現物を見ながら講習を決めるから混雑が本当に大変なことになっていたのだった。我々講習をするサイドとしては今後は見本写真も参加者の目に触れるものになるわけなのでより一層ちゃんとした写真を撮らないと全然人が来てくれなかったりするかもしれない、というのは気を付けないとですね。

全体会

恒例の山口さんのご挨拶でスタート。もう来週で82歳になられるそうです。

あと今年の賞レースはテーマ自由の人気投票形式の予定だったらしいんだけど、普通に数が集まらなさすぎて一般展示の全作品からの人気投票に変更になったらしい。そんなに集まり悪かったのか。個人的には以前のように干支部門とか特別テーマ部門みたいなテーマが定まってる状態の方が各々の色を出した勝負がしやすいんじゃないかと思っています。ただまあ干支はコンテスト開始から3週目くらいに突入してきて流石にネタ切れてそうだし、特別テーマの方もちょうどいい塩梅のを定めるのが大変そうではありますね。

講演会は吉野一生基金ゲストのShuki KatoさんとKim Young Woongさん。以下講演概要。

Shuki Katoさん

自身の折り紙来歴を氏創作のスピノサウルスの改良と影響を受けた作家さんの話を中心にお話される形式だった。影響を受けた作家としてジョン・モントロール氏、ロバートJラング氏、神谷哲史氏、川畑文明氏を挙げられていた。スピノの改良の流れを示すために出してた図では折り図の完成図みたいな画像をいくつも出されてたんだけどこれが全部めちゃくちゃうまい。Shuki Katoさんって折り図描くのもめっちゃ速くてうまいらしいのでどういうテクニックがあるのかとか詳しく聞いてみたかった(質疑の時間には聞けなかった...)

質疑では「創作をする際には資料としてフィギュアを観察し、立体感を意識するようにしている」という趣旨の発言をされていてやっぱりそうなのかと思うなど。komくんが前に「ShukiKatoさんの作品は断面を意識されてる気がする」という話をしていたのを思い出した。曰く
「多くの折り紙作品は毛皮みたいなものを作ってそれを立体化するから真正面から見たときにコの字型になっているけど、ShukiKatoさんの作品はどこでスライスしても断面が不自然でないような立体表現になっている」
ということらしい。今回Katoさんが仰ってたのもまさしくそういうことなんだろうと思います。

Kim Young Woongさん

日本語めっちゃうまい。もともと高校生のときに日本に留学したくて、それで日本語をすごく勉強されていたとのこと。残念ながらコロナウイルスの影響で来日はほぼほぼできなかったみたいで、その時期に創作折り紙を本格的に始められたらしい。

最近はインターネットで一般向けに折り紙作品とその制作過程を精力的にアップされている。Origami Kimiroという活動名は本名の「Kim」と「Hero(ヒーロー)」を合わせた造語らしい。そうだったのか。YoutubeとかInstagramに制作過程の動画活動を通じては、

  • 自分の作品が1枚の紙から切らずに作られていること
  • 制作の過程そのものにも芸術的な魅力があること

を発信することを目指しているらしい。

あと印象的だったのは「軍隊にいる時期は大きな紙を使った制作が難しかった」という理由でoripaとかBoxPleatsStudioとかを使った設計的な創作手法を多く取り入れるようになったという話。公演を通じて厳しい状況にあっても折り紙を続けるんだという強い意志が感じられて自分も見習わなきゃなと思います。

昼休み

折り図の印刷のためにファミリーマートに走る。スマホアプリからプリンタを操作して印刷する形式なんだけどなぜかスマホがプリンタを認識せず、故障を疑ってちょっと先のファミマにダッシュ。こっちではこじりくんが折り図を刷っているのに遭遇したりした。

こっちでもスマホがプリンタを認識しないのでもう終わりかと思ったんだけど、よくよく調べたら僕のスマホが個人的にVPNの設定をゴニョゴニョしていたのが原因ぽくて、Tailscaleを無効化したら普通に動いた。アホすぎる。

午後

講習

午後は講習。今日の受付順位は216番だったので自信なかったですがどうにか第一希望を通せました。セトリは以下。

  • 1コマ目:拙作タヌキ
  • 2コマ目:つもりがみくんのピアノ
  • 3・4コマ目:モニョ・ニョさんの戦闘機

拙作タヌキ

定員36のところ参加者27名でなかなかの盛況。強めの2コマ講習が乱立する時間帯で1コマ講習は不利になりがちなのですがまあまあの善戦だと思います。本当に皆さんお越しいただきありがとうございました。Kenkenくん、Tatsumiさん、稲吉さん、モニョ・ニョさん、はいまつくんあたりが来てくれていてうれしかった。

講習は恒例の折り図配布形式。東洋大学はほぼ黒板がなくて手元で折り紙を折るのが難しくなりがちなのでずっとこうしています。今回は工程数が多め(2枚複合・組み立て込みで70工程)だったので試しに森末兄貴謹製のDEFOXで作図したものを配布してみたのはよかったのだが、矢印の描画をサボりすぎてしまったのがけっこう混乱を招いてしまった。ほんまに申し訳ないです。おそらく7~8割の人が時間内に完成できていそうだったのでギリギリ及第点か。

50分講習で70工程なので時間余ることもほぼないだろうと思っていたのに30分くらいで完成してる人が何人かいて驚いた。東京コン恐ろしいところ。

つもりがみくんのピアノ

けっこう気になっていた作品。グランドピアノの作例自体非常に少ないですし僕も前から作ってみたいと思っています。

講習は写真折り図配布の形式だけど結構図表現がいかつくて、本人は事前に「★4折り図になっちゃった」という趣旨の発言をしてたのを見てたんだけど本当にそれに尽きると思う。手順化ちゃんとしたらもうちょっと手軽に折れる感じになりそう。作品は鍵盤のインサイドアウトを段折りのギザギザだけで表現してるのが非常に潔くてセンスを感じた。ペダルを折り出したらどうだろう、とか弦をインサイドアウトしたら良いんじゃないか、とかいろいろインスピレーションが広がるワクワクする作品だと思います。

モニョ・ニョさんの戦闘機

気になってたやつ②。最近は複合に凝っているので複合のプロはどんな感じでやっているのかと気になっていました。

複合折り紙の利点としては紙の厚みをとにかく削減できるので厚みに苦しめられることなく自由に細部まで造形できるのがあると思います。本作でもその強みを生かし、翼やコクピットのインサイドアウト、エアインテークに至るまで角カドを潤沢に使っているのが印象的で、仕上がりも他にない味わいでかっこいいです。厚みが少ないと仕上がりを小ぶりにできるのも面白いところで、このミニチュア的なかわいらしさは1枚折りで実現しようとするとかなり薄い紙を使わないと難しいでしょうし、それも厚みがところどころアンバランスになってしまうと思います。といったわけで複合のコンプレックス系は面白い。もっと流行った方が良い。

懇親会

講習後は懇親会。開始まで若干時間に猶予があってこの機に物販と展示会場を見る。毎度のことですが展示は2日目の午後には片づけられてしまうので見るチャンスが本当に短いのである。明日の朝にもうちょっと見られたら良いのですが。

展示会場にShuki KatoさんがいたのでOrigami Nature Studyにサインを頂くことができた。やったぜ。ツーショット写真も撮っていただき大満足。

あと展示見てたら勝田さんに「コンベンション折り図集(紙)は投稿者限定で半額だよ」と声を掛けられ、大喜びで購入。私はPDFの献本もうれしいがやっぱり紙の本が欲しいタイプの人間なのである。

懇親会はOristのはやしくん、こじりくん、駒沢大の折-キドくん、あと最近Twitterでよく絡んでいる大五郎くんとかとじっくり目に話すことができて良かった。大五郎くんって作風が大人びてるし全部の芸風ができるけどまだ高校生なんだよな。恐ろしい話

ほんしょいさん、すけさんから旧おりねっとの話を伺うことができたのもけっこう収穫。ORILINKも良い感じに発展していけると良いですねという話をしたり、今いるメンバーの芸風が尖りすぎているせいで新規層が加入しづらいんじゃないかという話になったりした。後者の話はなかなか厳しいところで、NU Folders1つ取っても僕とkomくんがかなりの思想バトルを繰り広げていて危険だったりする。Oristの競作企画で上位常連のはやしくんダスキンくんも芸風が普通に尖りすぎていますし。

恒例のビンゴ大会は今年も景品ゲットならずでした。参加賞としてなのか、「はうすの在庫処分」と称してまあまあな量の折り紙用紙とジョワゼル作品のポストカードを貰えてラッキー。

最後に山口さんに呼び出されて「今後の東海例会を頑張ってアレしてください」との趣旨のお言葉を頂く。頑張ります。

 

といった感じで1日目終了。皆さんお疲れ様でした。2日目もよろしくお願いいたします。明日は講習作品の写真をちゃんととってアップするぞ!

名大祭2026展示 NU Origami World まとめ

今年も名大祭の展示会が無事終わりました.せっかくなので準備や当日のあれこれをまとめてみます.

準備(書類仕事)

申込

名大祭は毎年6月の頭に開催.申込締め切りが前年度の1月末とかなので期末テストとかに気を取られたりして見落としやすい.学内にgoogleフォームにつながるQRコードが掲示してあるので探して読み込むと申し込めます.

書類の提出

上記の申し込みをするとExcelとかWordのファイルがたくさん入ったzipが送られてくるので記入して返送.思ったよりたくさんある.メインのやつは企画書と予算申請の書類くらいか.次年度に使いまわせるように入力したやつを取っておくと良いが,学祭委員会側の都合で形式が変わったりも全然あるのであまり意味がないかもしれない.

参加費

名大祭は資金繰りに苦労しているらしくて参加費で例年3000円弱くらい取られる.部誌とかグッズとかを用意して利益でペイできるようにしておくと良いです.

 

書籍

初の取り組みとしてNU Foldersの折り図集を制作し,1冊1000円で販売しました.今年度は複数人のメンバーがちょくちょく創作に手を出し始めたりしていたのと,たまたま本の制作とか発注に詳しいメンバーがいたりしたので今年ならやれるんじゃないかということで.

ちなみに今も電子版を売ってるので買ってください↓(宣伝)

tommy03ori.booth.pm

(宣伝終わり)

カラーページ4ページ+モノクロ44ページ+表紙 で合計52ページ?というカウントで良いのかわかりませんが,それくらいのページ数で作りました.ページ数は部誌としてそんなでもないですが,展開図も含めると18作品掲載したのでけっこうボリュームある部類な気がします.

印刷所は同人印刷ではお馴染みの「おたクラブ」で,100部印刷して34,400円でした.おたクラブにしたのは単純に一番安そうだったのと,アクスタ等々幅広い商品制作をやってくれるとかで評判がいいらしいのを聞いてたのとが主な理由です.部数は結構迷いましたが,例年の来場者が2000人くらいだったので,来場者数の5%くらいの人は買ってくれるだろうというまあまあな希望的観測で100部としました.

otaclub.jp

原稿は各自でpdfを作成して合体して入稿しました.入稿締め切り(追加料金なし)は納期の1か月前くらいでした.僕以外は全員折り図制作初めてだったので不安もありましたが,なんとかみんな締め切りまでに描き上げることができました.以前個人的にInkscapeでの折り図制作の方法をまとめたドキュメントを作成したことがあったのですが,それがかなり役に立ちました.なんでも作っておくものだなあと思います.

https://tommytestpage.ie-yasu.com/other/howtodiagram.pdf

 

そうして無事到着した部誌がこちら.

オプションは背表紙をボンアイボリーのクリアPP加工にした以外はすべてデフォルトの一番安いやつにしましたが,期待をはるかに上回る品質で大満足.カラーページの数は4ページが上限なので写真をたくさん掲載したい場合はなるべく大判に(A4とか)作るのが良いと思います.

売れ行きは想定よりもはるかに良くて,学祭最終日の昼過ぎには100部が完パケしたようです.今年も来場者数は2000人強だったようなのでたぶん来場者数の5%くらいは買ってくれると見て部数設定してしまって問題ない気がします.

展示会場

ロケーションがやっぱり重要だと思います.名大の場合は全学教育棟という教養科目の講義棟がメインの会場になっているので,そこの教室を会場に選べると多くの人に来場してもらいやすいようです.もっと言うとなるべく低層階で建物のメイン入口に近い方が集客が良いですね.この辺りは抽選でいかにアタリを引くかという話になるのでどうしようもないのですが.ちなみに今年度は2つ隣の教室がポケモン同好会でとんでもない数の子供たちが集まっていたので,そのついでなのか結構見てくれる人が多かったように思います.

大型折り紙

来てくれた人が展示会場の前を通りがかったときに目を引くような大きい作品があると良いっぽいです.今年度は吉野一生さんのティラノサウルス全身骨格を制作しました.たくさんのパーツを組み合わせる骨格折り紙は比較的小さい紙からでも大きな仕上がりになるのと,事前にメンバー各自で作っておいて最後に組み立てるのが容易にできるので学祭での展示には結構向いてると思います.

支えには実家にカメラの三脚が潤沢にあったのでそれを使っています.

ガチャガチャ

初の取り組みの2つ目として折り紙ガチャを制作しました.メンバー創作の折り紙作品をカプセルに入れて,ガチャガチャマシーンで1回100円で販売します.

実家にはなぜか小型のガチャガチャマシーンがあったので,それを使って販売しました.

gashapon.jp

三脚といいガチャガチャマシーンと言い,なぜそんなものが家にあるのかとkomくんに聞かれましたが僕にもよくわかりません.

ガチャガチャは100個制作しました.カプセルは近所のショッピングセンターを何件か回って分けてもらいました.結構快諾してくれるところが多くてありがたかったです.ガチャガチャマシーンが排出できるカプセルのサイズ感の制限が結構厳しくて,折るよりもカプセルの必要数を集めるのが大変でした.

こちらも売れ行きは結構良くて,2日目の昼前には完売していました.ガチャガチャは幼稚園~小学校低学年くらいの子供たちに人気があって,1回100円という価格設定も気軽に手に取ってもらいやすかったが良かったかと思います.

折り紙体験コーナー

例年折り紙体験コーナーを設けています.机といすを10人分くらい用意して適当な折り紙書籍を何冊かと折り紙用紙を置いておくだけなのですが結構にぎわいます.ある程度人が会場に留まってくれることにより会場に活気が出るので,それで集客が良くなった面もありそうです.設置する本はある程度易しめのものにしておかないと,「折り方を教えてください」と相談しに来られた時に困る可能性が高いです.今年はブライアン・チャンさんのクワガタを15cm角で折ろうとしている少年がいた.

その他の小道具

展示品札

作品名と創作者名・制作者名を記載する札.忘れられがちだけどあった方が良いです.

例年「創作(折り方を考案する)」と「制作(展示品を実際に折った)」の違いが伝わりにくくて何が違うのかとよく聞かれます.作り方を考案する人と実際に展示物を作る人が別であるタイプの創作物って折り紙以外にあまりないような気がするので,ここの違いが伝わりにくいのは当然と言えば当然なのですが.

そういったわけで今回は自創作の作品を折っている場合は「メンバーオリジナル」とかかれたアイコンを表示する方式にしました.例年よりは創作と制作の違いが伝わっていたような気がします.

「メンバーオリジナル」がついてる札の例

注意書きの札

小さい子供とかだと作品に触ろうとする場合があるので,予防の意味でも注意書きの掲示を作っておいた方が良いです.展示机の上に置いておくと保護者の方が注意してくれる率が上がるので,展示場に入って最初に目につくような場所に置いておくと良いです.

まとめ

今回の展示会では3日間で述べ2500人くらいの来場者を迎えることができました.

また新たな取り組みとして,

  • 部誌の販売(1000円)
  • ガチャガチャの販売(100円)

を行いました.どちらも100個ずつ用意しましたが,時間に余裕をもって売り切ることができました.在庫が十分あればもう20~30個くらいは売れたと思います.

学祭への参加費や会場に置いておく折り紙用紙の用意等,意外と経費がかさむ学祭ですが,2製品の販売によりこれらの必要経費を支払うことができ,最終的に7.5万円程度の黒字を達成しました.

僕が学祭の展示会に携わるのは今回で最後となりますが,最後の回にふさわしい,良い展示会にできたと思います.本記事で紹介した内容が今後展示会を企画する方の助けになればうれしいです.

第15回折紙探偵団名古屋コンベンションレポート②

2日間お疲れ様でした

朝

講習受付

初日が早起きだったのもありギリギリまで寝て、講習受付開始寸前の9:20に現着。受付に並んでたら山口さんに「講習作品置いてないだろ」と言われる。

すっかり忘れていたのだが今日は講習の日なので、自分の講習作品見本を受付前までに所定の場所に設置する必要があるのだった。ごめんなさい.作例が置いてない教室には人が集まりづらいらしくて、定員の3割くらいの人数しか受講してもらえなかった。普段東京コンベンションだとありがたいことに相当の確率で満席を頂いていたのもあり今回も調子に乗って定員目一杯の数の折図を印刷してきてしまったので大量の在庫を抱えることとなった。苦しい。

自分の講習受付の方は番号が早かったのもありすべて第一希望で取ることができた。

展示

受付後、講習開始まで時間があったので展示場を見て過ごす。展示では恒例の人気作品コンテストが実施されていて、実は私も出品していたので結果が気がかりだったのである。というのは今回から投票方式が変わり,各作品に投票用の紙がおいてあって,各自配布された丸いステッカーを貼るという形式になっていたので,得票率がその場で確認できるのだ.私が出した「クラシックカー」はkomくん出品の「サンタクロースとトナカイ」とまあまあ接戦で一位争いをしていたのでワンチャン優勝の可能性があった.

匿名出品という形を取っていたけど徐々に私の作品であることはバレ始めていて,川畑さんはじめ多くの方からお褒めの言葉を頂くことができた.その時点では投票が締め切られていなかったので素直に喜びを口にすることが出来なかったのが残念ですが...

その後川畑さんとムラキさんのお母さんに声を掛けられ,あの目黒俊幸さんが直々に折られたというウニを渡された.なんでも今吉野一生基金に500円以上の寄付をするとこのウニをはじめとする種々の景品がもらえるとのことで,後から寄付をすることになった.財布にはなぜか福沢諭吉と夏目漱石しかいなかったため,2世代前の旧札が募金箱に投げ込まれる異常事態となった.

講習(午前)

1,2 コマ目 キム・ドンヒョンさん「F-15 EAGLE」

taonさんの軽自動車と並んでいちばん受けたかったやつ。けっこう意外だったのだが鶴ベースのシンプルめな構造で、迷わず折り進めることができた。鶴の基本形から作る飛行機系と言うと桃谷さんとかの名作がいろいろ浮かぶが、その辺の影響があるのかもなどと思ったりした。折図もデジタルで貰えて満足。

昼休み

展示場の撤収の様子を見ながら過ごす.人気投票は午前中に開き始めた点差がこれ以上はまくらなそうだったので負けを覚悟し始めた.

今回はまだ物販を見てないことに気づいたのでちょっとだけ物色した.10年くらいまえのコンベンション折り図集が特価1000円になってたんだけど,一緒に見てたすけさん,komくんが二人とも

「どの回持ってたか全然覚えてない...」

「確か本棚の写真を撮ってたような気もするんだけど...」

と全く同じ反応をしていてウケた.私は勝田本2を購入しようとして先ほどの福沢諭吉を渡したところ,「釣銭が完全にないです」と言われ決済ができなかった.

講習(午後)

3コマ目 キム・ヨンウンさん「butterfly」

ガンダム,チェンソーマンなどの狂気的な折り技術で知られるキム・ヨンウンさんの講習.日本語がとても上手で驚いた.アヤメの基本形から手軽に折れて,完成系も洗練された見た目でとてもきれい.アヤメの基本形からチョウを折るアイデアは私も試したことがあるけど,こういうシンプルなアイデアは当人の造形センスがもろに出るなと感じた.

4コマ目 川畑さん「シロクマ」

お馴染み川畑さんの講習.「1コマ講習では時間内に教えきれない」とのことで折り図講習だった.ややテクニカルな折り方もありながら心地よく折り進められるように細部まで工夫が行き届いており,流石川畑さんという感じ.普通のクマと比べてだいぶ鼻先が長めに折ってあるのとかも「確かにシロクマはこうだなあ」と思えて楽しい.

あと個人的にアツかったのは配布折り図64工程がA3用紙1枚に全部収まっていた点.コンベンションで配布する図は印刷代の都合上1枚の紙になるべく詰め込むことが求められるんだけど,60個も並べちゃっても案外問題なく読めるもんですね.今後長工程折り図を配布することになった場合にはマネしていきたい.

5コマ目 拙作ボルゾイ講習

最後は拙作ボルゾイの講習.本作は通常版としっぽ拡張版の2つのバージョンがあるので,

①まず手元と口頭で折り方を説明して通常版を折る

②次に折り図を配布し,しっぽ拡張版を折ってもらう

の2段階で講習してみた.本作は折りの基準がけっこうシビアで,折り図を見てなんとなく折ると今一つ綺麗に折れないことが多いっぽかったので,①の通常版を説明する段階で折り図+αの折り基準を説明すればある程度は狙った通りの完成系を得られるかなというのを意図している.折っている様子を見るにけっこう綺麗に折れている人が多いように見えたけれど,単純にいつもより上手な人が多かっただけかもしれない.何にせよ皆さん完成させることができて良かったです.

閉会式

コンテストの結果発表,山口さんと愛工大の宮本先生より挨拶,関西コンベンションの案内があった.

コンテストは2位.1位のkomくんとは10票ちょっとの差だったのでかなり善戦したと思う.そもそも私の作品が賞レースでここまで戦えたの自体初めてなので純粋に嬉しかった.1位のkomくんには次回名古屋コンベンション+懇親会の無料参加券が贈呈された.私もkomくんも来年は修論シーズンなので参加にはかなりの気合が必要そうです.

打ち上げ

いまじろーのもりたろうくんら,Oristのこじりくんら総勢15名でサイゼに行った.もりたろうくんからはいまじろーの運営について(合宿とか展示会とか)いろいろ参考になりそうな話を聞くことができた.NUFoldersはもうかなり風前の灯火なのでなんとか次年度で起死回生を図っていきたいと思います.

 

といった感じで2日間のレポートは以上.皆様お疲れ様でした.ボルゾイの折り図がまだまだ余ってて東海例会にはしばらく持参する予定なので,欲しい人は声をかけていただければと思います.貰ってください.

第15回折紙探偵団名古屋コンベンションレポート①

1日目お疲れ様でした.

朝

一応スタッフ枠なので8:00に現地集合でした.会場はここ数年東海例会でもお世話になっている愛知工業大学自由が丘キャンパス.最寄り駅で降りて会場に向かう途中ですけさんと遭遇した.

到着後ちょっとだけ設営のお手伝い.komくんと共に各教室前にに案内の紙をマグネットで貼り出す等の活動をした.

その後ややあって参加受付.今回の教室受付番号は55/38でまあまあ2日とも良さそう.

全体会

まず講習受付があり,次に開会式と講演会があった.

講演は韓国より招待作家のキム・ドンヒョンさん.大学は建築系の専攻だったとのことで,「建築は時間がたっても不変であるのに対して折り紙は時間が経つとどんどん劣化してしまう.経年劣化への対策としてホイル紙を裏打ちしている」みたいな内容だった.言わんとすることは良くわかるのだがホイル紙ってしわになりやすいのにどうやってあんなにきれいに面を仕上げられるんだろう.

講習

今日は

1コマ目: キム・ドンヒョンさん「干しタラ」
2コマ目: 休憩
3・4コマ目: taonさん軽自動車

を受講.奇しくもkomくんと全く同じ組み合わせで一緒に回るなどした.

1コマ目: キム・ドンヒョンさん「干しタラ」

招待作家キム・ドンヒョンさんの講習.比較的素直な22.5度系で気楽に折れるけど,部分的にテクニカルな折りがあって苦戦している方も多かったようでした.☆3講習だったけど実際は3.5~4くらいあったのではないか.

2コマ目: 休憩

このコマは講習はお休みして展示場をじっくり見ることにした.2日制のコンベンションだと2日目の昼過ぎには撤収が始まってしまうので,1日目の早いうちに時間を作っておくのが吉.写真はTwitterにぼちぼち上げます.

3・4コマ目: taonさん「軽自動車」

今期コンベンションの目玉.数か月前の例会から「講習する」との話は聞いていてずっと折ってみたかったやつです.

展開図+仕上げ方法を説明した折り図を配布する形式で,高難度講習としてはかなり参加しやすい部類だったと思います.最初の展開図折りは原則として手助けしないスタイルだったので,間違えて受講しちゃった人には厳しかったかもしれません(が,高難度講習って実際そこまで気にしてるとキリないのでこの辺りが落としどころだなあと個人的には思います).

作品としては流石taonさんと言うほかない.自動車の折り紙ってあまり方法論が確立されてなくて,すけさんとかはちけんさんとかの圧倒的パワーソリューションのイメージが強くて新規参入がしづらい感じだったのですが,本作はこの基本形自身が強力な拡張性を持っていて今後様々な車種に対応できそうなのが魅力だと思います.講習の最後にtaonさん自身が「この基本形を改造してたくさん車を作ってみてほしい」とおっしゃってたのもあり,今後自動車折り紙も流行っていくのではないかと思ったり.

懇親会

去年と同じく,大学の食堂を間借りして開催されました.懇親会場がOPENするまでの間愛工大のOBの方で構成されてるサックスとかの楽団が演奏してくれていて結構楽しかった.

食事は名古屋めし系が充実しててきしめんが何杯でもお代わり自由だったりと盛りだくさん.恒例のビンゴ大会は私は何も当たりませんでした.最後に当たったのが高校生の時に参加した東京コンベンションのとき以来なので,そろそろ次が来ると良いなと思ったりしています.クライマックスではミキティさんがヨーヨーを披露したりと(なんかこれも恒例になりつつありますね),非常に盛り上がってて楽しかったです.

個人的な大きい収穫としては,筑波大の三谷先生にお会いすることができた.実は私は大学院で折り図の自動生成の研究をしていて,三谷先生の論文も何度か引用しているくらいには(一方的に)お世話になっているのでお話ができてとても光栄.「研究のアイデアに関する相談でしたら何かお伝えできるかもしれません」とまで言っていただけて本当にありがたかったです.

 

そんな感じで1日目終了.明日もよろしくお願いします.