Tommy03 Origami

折り紙創作のことをメモ的に書いていきます。

第13回折紙探偵団名古屋コンベンションレポート1日目


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こんにちはTommyです.皆様名古屋コンベンションお疲れさまでした.
今回もコンベンションの模様をレポートしていきたいと思います.

本来ならコンベンション期間中に順次記事の公開をしていくはずだったのですが,1日目の段階で展示の写真が全く撮れていなかったりしたため,なんやかんや先延ばしになってしまった形になります(言い訳)

ともあれ始めます.

1日目

今回は地元開催のコンベンションなので自宅から開催地の名古屋芸大に向かいました.
まず名鉄犬山線で「徳重・名古屋芸大駅」に行き,そこから西に1.1km歩きます.
大学のそばにはコンビニがないので,駅から西に歩いて1つ目のファミリーマートであらかじめ買い物を済ませておくとよいでしょう.

会場に着いて受付を済ませると講習希望受付が始まります.今回の受付順位は1日目:11位,2日目:113位となっていたためスムーズに第一希望を取ることができました.初日の講習は以下の通り.
- 1コマ目:拙作オニオオハシ,フクロウ
- 2コマ目:Abrahamさんのミウラチョウ 
- 3,4コマ目:神谷さんのカワウソ

全体会

講習受付が済むと全体会です.今回のコンベンションでは吉野一生基金で韓国からチャン・ヨンイクさんが招待されており,その講演を聞くことができました.講演は氏の折り紙に関する遍歴を紹介する形式でした.彼は韓国の若手作家集団OrigamiPROに参加されているそうです.OrigamiPROは毎年折り図集を発行したり,展示会を企画したりと非常に精力的に活動しているそうです.同世代間の交流の活発性が韓国折り紙界独自のパワーにつながっているんだなという感じがしました.続く質疑応答では中村楓さんから「蛇腹作品を折り図化することには実質的に意義がないのではないか」というかなり強めの質問が出ていて笑ってしまいました.

昼休み

全体会の後は昼休み.コンベンションの方で昼食のお弁当を用意してもらうことができる(追加料金一食につき1000円)のですが,金欠だったので近くのコンビニに調達しに行くことにしました.とはいえ最寄りのコンビニは大学から700mくらいあるので,お弁当を用意してもらう方がよいかもしれません.私は最寄りのファミリーマートに向かい,昼食購入と自分の講習用の折り図印刷をしました.

講習

昼休みが開けるといよいよ講習開始.順に講習の様子を書いていきます.

1コマ目 拙作オニオオハシ,フクロウ
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1コマ目は私の講習でした.同コマの講習の中では招待作家のチャン・ヨンイクさんに次ぐくらいの参加率だったようでありがたい限りです.
今回の講習では試験的に以下のような形式をとってみました.


1. 講習開始と同時にフクロウの折り図を配布する
2. オニオオハシの講習をする(折り図は配らない)
3. 講習終了時にオニオオハシの折り図を配布する


この形式を取ったのにはいくつか意図がありました.折り図配布講習でありがちな「各々が図を見て折り進めてしまい,講習として用を成さなくなってしまう」という現象をなくしたいというのがまず一つ.この問題に対しては講習作品の図を終了時に配布することで対応しています.
次に図なしの講習で起こりがちな,講習者間のレベル差による待ち時間の発生をなくしたいというのがありました.冒頭でフクロウの図を配布し,「待ってて暇な間はこっちのフクロウを折って待っててください」と伝えることで待ち時間のストレスを少しでも軽減できないかと思ったのですが,果たして成功しているでしょうか.

結果,講習自体は時間内に終了し,ほとんどの方は完成させられていたように思うので一応は合格点かなと思っています.受講された方はもし感想があったら教えてください.

あと川村みゆきさんが講習に来てくださって,講習後にコメントもいただけたのでとてもうれしかったです.

 

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noteで講習で配布した図の販売をしています.1作品100円なのでぜひどうぞ

note.com

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2コマ目 Abrahamさんのミウラチョウ

2コマ目はミウラチョウ.同じコマに富永さんのバナナがあったりしてけっこう悩んだのですが,高校時代に科学部でミウラ折りに関する研究をしていたことがあったりしたのでこちらを選びました.

こちらは折り図を各自見て進めるタイプの講習で,やっぱりこの方式のほうが混乱が少なくていいのかもしれないな,などと思ったりしました.早く折り終わった人向けのおまけとしてちょっと難しいミウラチョウの折り図もいただくことができたので満足です.

3,4コマ目 神谷さんのカワウソ


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初日ラストは神谷さんの講習.こちらはさすがに売り切れるのが速かったようで人気の高さを感じます.講習ではまず展開図が配布され,それを参考にしつつ折り工程を説明されるというスタイルでした.展開図が配布されていると講習時に「これから何が起ころうとしているのか」が見えやすいのでいいなと思います.

構造は8等分蛇腹を基本とする整数比角系で,めちゃくちゃ綺麗にまとまっていたので感動しました.これが神谷さんだなあ.

 

懇親会

全講習終了後,懇親会に参加しました.会場は名古屋芸大から少し離れた伏見のリリーバンケットという店での開催です.参加者にはランダムに数字が割り振られており,それに沿って席に座るというスタイルでした.なんやかんやあり私は正面に前川さん,右隣りに西川さん,左隣りにhifumiさん,さらに左隣りに神谷さんという嘘みたいにすごい席に通され,めちゃくちゃ緊張しました.

私は前川さんの本格折り紙から折り紙を始めている人間なのですが,今回初めてそのことをお伝えできたので良かったなあと思いました.コンベンションには高2から何度も出ていたのですが実際に話しかける勇気が出るまでに5年かかってしまったわけですね.

続いてTaonさんらが企画していたゲームをしました.各グループにスポンジ生地,革,フィルムなど様々な素材の正方形が渡され,それらでなるべく早く鶴を折るというものでした.ここでも神谷さんが異常な速度&精度で鶴を折り上げていて,こんなところでも技術の差が出るのかと驚きました.

 

懇親会終了後は流れ解散となり1日目は終了.皆様おつかれさまでした.

初日は展示の写真をあまりとれなかったのでその紹介は次の記事にしたいと思います.