Tommy03 Origami

折り紙創作のことをメモ的に書いていきます。

第28回折紙探偵団東京コンベンションレポート①

 
 こんにちはTommyです.ずいぶんと久しぶりのブログ投稿になってしまいました.
 今日は折紙探偵団コンベンションの1日目に行ってきたので,そのレポートをしていきます.こうしてレポートを書くのも実に4年ぶりで,またコンベンションが開催できるようになったことはやはり感慨深いですね.

 それでは朝から順に振り返っていきます.

 

 今年のコンベンションは従来と異なり2日間開催です.例年は8月の第二週の金土日の3日間にわたって開催され,初日は昼過ぎから受付が始まって招待ゲストの講演だけを聞いて解散していました.が,今年はその初日がなくなり,土曜の朝9時からいきなり受付が始まるとのことだったため私としては異例の早起き(5時起床)となり,若干体力的に厳しい中のスタートとなりました.

 地元の名古屋駅で名大折り紙サークルのkomくんと落ち合い,一緒の便で東京に向かい,東大を目指します.今年はいつもの東洋大ではなく東京大学の弥生講堂が会場になっているのでした.

 

到着~受付

 会場に着くと水のさんが受付をしていました.本来はここでチケット見せるらしいですがほぼフリーパスで入場できてしまいウケる.ここで2日間の講習時間割が発表され,講習希望表に第一希望から第三希望の講習を記入していきます.今年は運営の都合上当日まで時間割の発表がなかったため事前に講習希望の作戦を立てておくことができず,会場もややテンパった雰囲気になっていました気がします.

 

講演会

 講習受付の後は一生基金招待者による講演を聞きました.今年のゲストはスペインからオリオールエステべさんと,韓国のパク・ジョンウさん.
 オリオールエステべさんはとても陽気な方で,自身の創作における哲学のようなものをユーモアを交えて解説されていた.主な内容を挙げると

・折り紙らしいデザインをすることを大切にしている.逆に単に写実的なデザインをすることは退屈である
インサイドアウトを積極的に取り入れる
・自らの直観を信じる
・15×15×15ルール

というようなことをお話しされていました.おこがましい話かもしれませんが,どれもかなり私が普段考えていることとかなり近い気がします.特に面白いのが4つ目の15×15×15ルールというもので,これは「15×15cmの用紙を使って15分以内に折れる作品」という意味合いだそうです.「身近にある用紙でなるべく手軽に,何度も折れる作品」というのは私も常々目指しているので,この言葉はすごく刺さりました.これから創作をしていく際の指針として心に置いておきたい言葉です.


 続くパク・ジョンウさんは自身が参加運営しているORIGAMI PROという韓国の折り紙団体のお話をされていました.展示会や懇親のための様々なイベントを企画しており,ちょっと前まで折り紙サークルを運営していた身としては非常に刺激になるお話でした.NU Foldersももっと交流の場としてやれることがあったのではないかなどと考えてしまいますね.

 

講習

 講演会のあと昼休みを挟んで講習が始まりました.私は今日は77番で割と早めだったので,希望の講習を全部取ることができました.受講したのは
 1,2コマ目:神谷さんのアフガンハウンドとブルドッグ
 3コマ目:カン・ヒョンソクさんのタンク(戦車)
 4コマ目:川村さんのサンダーホイール
です.以下順に感想.

 

 まず1,2コマ目,神谷さんの講習はやはり流石のわかりやすさ.110分で2頭の犬種(別構造)を折るので割とハイスピードでしたが,受講者のレベルの高さもあり難なく完成できていたように思います.私は仕上げの怒涛のぐらい折りに苦しめられました.自分のを何とか折り上げてから神谷さんによる作例を見ると本当に
「このひと折り紙がうますぎる...」
という気持ちになります.今更何をと言われるかもしれませんが実際目の当たりにすると「うますぎる」以外の感想が出てこない.天才.


↑うますぎ作例


 あとこの講習のときにガイアさんとささみさん,まさにぃさんにお会いしました.ささみさんあんまりお話できなかったから明日機会があったらお話したいなと思いました(小学生).

 

 続いて3コマ目.カン・ヒョンソクさんのタンク.こちらは50分講習なのですが作例写真のいかにもなインパクトと「50cm四方の用紙を使用(配布します)」の表記から
「ほんとに50分か...?」
という好奇心が沸いてしまい申し込んだ次第です.教室に向かうと案の定時間がないようであわただしく講習が始まりましたがまず対角線に7等分の折筋をつけ,さらに21等分の折筋をつける鬼畜工程で会場はわりとパニック状態に.そもそもカン・ヒョンソクさん自身は2コマ講習の予定だったそうですが,運営の手違いで1コマになったようです.それは苦しい.結局1枚目の紙に折筋つけただけで時間切れになってしまいましたが,講習終了後に折り図を配布していただけるとのことなので,そちらの到着を楽しみに待ちたいと思います.
 個人的にはこういうハプニングこそコンベンションの醍醐味だよなと思ってるところもあるので,非常に楽しかったです.

配布された紙が机に収まってなかったのも個人的面白ポイントです

 

 最後に4コマ目,川村さんのサンダーホイール.最近個人的にユニットに凝ってるので申し込みました.講習はやはり安定しておりわかりやすかったです.8枚組なので50分講習でも難なく折りあげられるのもよいと思いました.裏表ともにクールな仕上がりで満足です.

 

閉会後

 講習終わった後,懇親会申し込んでなかった若手勢8人くらいでサイゼへ向かいました.たけたけさんと昼の講演会の話で盛り上がる.たけたけさんも折り紙創作について私と近い感覚をお持ちの方なんだなと思ってうれしくなりました.めちゃくちゃ楽しかったです.

 

 といったわけで今日はだいたいこんな感じでした.楽しかったです.文字数多くなっちゃったので展示作品の画像はまた別に公開しようかと思います(8/15追記:2日目の記事にまとめて掲載しました).それでは明日もよろしくお願いいたします.