「グレートデーン」
創作&折り手 Tommy03
使用紙 Tant70kg 54㎝
過去作品紹介シリーズ第3弾。戌年に合わせて昨年8月に創作。
世界最大の犬種で、脚が長かったり身体のラインが美しかったりと、
とてもカッコいい犬です。
個人的には後ろ脚の筋肉の表現が気に入っています。
脚の長い犬なので、少しでもカドを長く折りだすべく胴体などは大きめに
折り込んでいます。その結果効率は悪くなってしまいましたが…
展開図です。
構造はいわゆる「西川トラ」の配置にYパターンを入れたよくある形。
僕の作品の中では数少ない「コンプレックス系」の作品かな、と思っています。
さて、創作時の話です。(長いので流し読みでどうぞ。(笑))
この犬は、僕が「基本形から作った」ほぼ初めての作品です。
それまで4ツルなどの基本形を適当に弄って創作をしていましたが、
できるものに制限がでてきてしまうことに気づき、(当たり前だ)
自分で基本形を作ることを試み始めました。
とはいえ基本形の創作方法など知るはずもなかったので、
見様見真似でカド配置を決め、適当に紙を折り進め、折りゴミを量産する
日々が続きました。
前回UPしたタコと創作時期が8か月も開いているのも、
このプチスランプ的な時期を挟んでいたためです。
そんなスランプを脱する一つのきっかけになったのがこの作品でした。
まず、来年は戌年だから何か犬が創りたいと思い、
なんとなく脚が長いやつがカッコよくていいなあと大型犬を折ることに。
個人的に大型犬は後ろ脚の筋肉がマストのイメージがあったので、
後ろ脚を長く出すために「西川トラ」配置に決定。
頭部はちょうどその時期試作していた「わりと何にでもつけれる頭部」の
構造を使用することに決め、適当に紙を折り進めます。するとあっという間に
この基本形に行きついてしまったのでした。あとは頭部の構造の都合上
仕上げやすそうな犬種を選択し、折り込んでいき完成させました。
初めにも書いたように、目新しさなどは全くない構造ですが、
自分で基本形から作り、自信を持てる完成度の作品に仕上げることができた
思い出の作品です。
僕の作品はシンプル系のものが多いですが、こんな感じでコンプレックス系の
入口くらいの作品も作っていけたらなあと思っています。