カメレオン
創作&折り Tommy03
使用紙 カラペラピス48㎝
めっちゃ久しぶりの更新です。
コンベンションに連れて行ったブタとネズミもいるので頑張って更新したいです。
馬・フクロウ・フクロウ2に続き幾何学的な折りを取り入れた造形を目指しました。
眼の部分に川崎ローズなどでおなじみのねじり折りを組み込んでいます。
さて、今回のカメレオン、私の創作にしては珍しく(軽い)コンプレックス系の作品になっています。ざっくりですが創作手順をたどってみます。
きっかけは顔の試作。「ねじり折りを組み込んだ動物ってあんまりいないな」ということで見立てを探し始め、カメレオンの眼に使えそうなことに気づきました。
頭の形自体は22.5度のカドをかぶせ折りすれば簡単に作れそうなので、ねじり折りをしない「のっぺらぼう」状態のカメレオンを作り、それから領域を追加して眼をつけることにしました。
というわけでのっぺらぼうを試作。
・頭は22.5度のカドが1つあればいいので領域はそんなに必要ない
・尾を長く出したい
・前脚と後ろ脚は同じくらいの長さが欲しい
以上の3点からいわゆる「西川トラ」のカド配置を選択。適当に分子を入れて紙を弄っていくと…
いかにも前川さんぽい感じの展開図ができました。(まんまとも言う)
そのまま仕上げを検討。四肢と尾は難なくできましたが、ここで問題発生。
基本形のフォルムの都合上、体は腹割れ構造にしたいのですが、このまま頭をかぶせ折りすると紙の裏が顔に出てしまいます。これは出来れば避けたいところ。
首の領域がかなり余っていたので、ブリル式で背割れ型の頭部と腹割れ型の体を両立させることに。
これまで何度かブリル式を試してきた中で初めて自然にまとまったのでよかったです。
さてTwitterでは出来なかった各部の紹介を。
眼の領域を追加した結果、尾も伸びることになりました。余裕があるのでぐるっと巻いてみました。
目はねじり折りを三角錐型に立体化しています。ねじり折りしただけのバージョンもありますがこっちの方が気に入ってます。
コンプレックス系は不慣れで仕上げに荒い部分が多いので機会があったらまた弄り直してみたいところです。
最後に。
「全体の展開図がないじゃねえか」と思われたと思いますが
今回の作品、領域を適当に足しすぎて
本人にも正しい展開図が描けません。
折ってみたいという方は途中の体だけの展開図にうまいこと領域足して頑張ってください。あまりにひどすぎるいやほんとすいません…